ケガに怯えずスポーツを楽しもう!
また、ケガをしてしまった際に適切な処置をすることは早期回復や後遺症を防ぐためには欠かせません。
スポーツによるケガへの知識を深めて、安心してスポーツを楽しみましょう。
スポーツによるこのようなケガに
-
ボールを投げた
瞬間肩を
脱臼した -
サッカーで相手
選手にぶつかり
腕を打撲した -
走っている最中
肉離れを起こした -
段差でつまずき
足首を捻挫した
「スポーツ外傷」とはどんなもの?
「スポーツ外傷」と聞くと「運動する方だけに起きるケガ」と思われることが多いかもしれません。
もちろんスポーツ外傷と呼ばれるケガはスポーツによって起こることの多いものです。
ですが、スポーツをしていないときにも衝撃を受けてスポーツ外傷と捉えられるケガをしてしまう場合があります。
運動をすることの多い若い方から、筋肉や靭帯に衰えの出始めた中高年の方まで、さまざまな方に多くみられるケガが「スポーツ外傷」です。
今回はそんなスポーツ外傷について詳しくお話しします。
【スポーツ外傷とは】
スポーツ外傷とは、急な衝撃が身体に加わることにより起こるケガの一種です。
さまざまな種類のケガがスポーツ外傷と呼ばれますが、主なケガは次のようなものになります。
◇スポーツ外傷のケガの種類と症状
・捻挫
捻挫は関節をひねるなどして痛めてしまった場合に痛みや腫れが発生するケガです。
酷い場合には靭帯まで損傷してしまい、歩けないほどの痛みが生じます。
足首に起こりやすく、指の捻挫であれば突き指とも呼ばれます。
・打撲
強い衝撃を受けたことで筋繊維や血管が損傷してしまった状態です。
筋肉が炎症を起こし痛みや腫れを伴う打撲は、重度になると「骨化性筋炎」と呼ばれる、損傷部分がまるで骨のようになってしまうケースもあるため注意が必要です。
・肉離れ
筋肉を無理に引き伸ばした際に筋肉の繊維が切れてしまうケガです。
ブチッ!という音が聞こえることもあり、痛みとともに内出血があらわれるケースもあります。
・骨折
骨が折れると周辺にある神経や血管も損傷し、痛みや腫れが起こります。
重症の場合は患部に変形がみられることもあります。
・脱臼
強い衝撃などにより関節部分で骨が本来の位置とずれてしまった状態を脱臼といいます。
スポーツのシーンで多くみられるものは肩や肘、指などの脱臼です。
誤った処置を行うと神経にダメージが起きしびれや麻痺を起こしかねないため、必ず医療機関で処置をしてもらいましょう。
【スポーツ外傷が起こる原因】
スポーツ外傷は主にサッカーやラグビー、バスケットボールなど相手チームと激しく接触する可能性があるスポーツに多くみられます。
特に打撲や骨折などは人や物と衝突することで起こることが大多数です。
また、ジャンプをした際にバランスを崩したまま着地し、足首を捻挫するといったケースもあります。
捻挫は日常生活の中でも注意したいケガの一つです。
足腰が衰える中高年層では、段差で足を踏み外したことで捻挫をすることが多々あります。
肉離れに関しては、運動前のウォーミングアップをいかに入念に行うかが重要となります。
激しい運動をする前には特に筋肉をしっかり動かし伸ばして柔軟にしておかなければスポーツ外傷が起こる原因になってしまいます。
【「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」】
スポーツで負うリスクの高いケガにはスポーツ外傷の他に「スポーツ障害」があります。
◇スポーツ障害とは
スポーツ障害は、同じ動作を何度も反復することにより特定の部位が酷使され痛みなどが生じるケガのことをいいます。
例えば、野球選手が肩を故障する場合や、テニス選手が肘を痛める場合などがこれに当たります。
別名「使い過ぎ症候群」とも呼ばれるスポーツ障害ですが、実は主婦の方にも多くみられるのです。
女性は家事や育児で腕を使った繰り返しの動作をすることも多く、男性に比べて筋力も弱いため、スポーツ障害を発症される方も多くいらっしゃいます。
スポーツ障害は日常の中でも起こる身近なケガの一つです。
そのため、日頃からきちんと予防しておかなければある日突然痛みが出てしまうこともあるため注意しなければなりません。
【スポーツのケガの応急処置】
スポーツのケガには「PLICE処置」と呼ばれる応急処置を行うのが現在の主流です。
◇「PLICE処置」とは?
①Protection(保護)
ケガ部分を保護して安静を保つことで患部の腫れ、神経や血管の損傷を予防します。
②Optimal Loading(最適な負荷)
早期に最適な負荷をかけることで患部の組織の修復を促します。
適切な負荷については専門家の意見を聞いてから行いましょう。
③Ice(冷やす)
炎症の広がりを抑えるため患部を冷やします。
アイシンググッズのない場合は、ビニール袋に氷と水を入れ、タオルなどで包みます。
15分から20分冷却したら一度外し、また痛みが出てきたら再度冷却します。
④Compression(圧迫)
内出血の広がりや腫れを抑える目的で行います。
弾圧包帯などを用いて患部に圧をかけながらテーピングし固定します。
⑤Elevation(挙上)
炎症の広がりを軽減するため、患部を心臓よりも高い位置に挙げます。
スポーツのケガは「応急処置」と「予防」が大切
突然起こってしまうケガは防ぎようがありません。
しかし、スポーツによるケガの中には日頃からきちんと意識していれば防げるものもたくさんあります。
具体的な方法やポイントについてお話ししていきます。
【スポーツのケガは予防が大切】
◇ウォーミングアップとクールダウン
スポーツを始める前には必ず入念にウォーミングアップを行いましょう。
ウォーミングアップはより良いパフォーマンスを最大限に発揮するためのものでもありますが、ケガの予防にも大きくつながります。
ウォーミングアップによって体温が上昇すると筋肉が円滑に動くようになり関節の可動域が広がり、ケガが防げる可能性が高まります。
同時に、その時の自分のコンディションを把握するという意味でもウォーミングアップは必要不可欠です。
運動後は必ずストレッチなどでクールダウンも行いましょう。
乳酸の蓄積が早く除去され疲労の回復が早まる傾向があります。
◇水分補給
スポーツをすると体温が上昇し汗もたくさんかくため、水分不足に陥りやすくなります。
水分が不足すると運動能力が下がるだけでなく熱中症の原因にもなるため、こまめな水分補給を心がけてください。
覚えておきたいことは喉が乾いてから飲むのでは遅いということです。
20〜30分おきに、一気に飲むのではなく少しずつ摂取するようにしましょう。
◇オーバートレーニングに注意!
強い筋肉を備えるためのトレーニングはスポーツマンにとって必要ではあるものの、過剰なトレーニングは身体を酷使することになり疲労骨折などを引き起こす可能性があるため、逆効果となってしまうことがあります。
トレーニングのし過ぎで集中力が低下した挙句にケガをしてしまったり、熱中症や貧血で倒れるケースもあるため注意が必要となります。
こまめに水分補給をし、めまいやふらつきなどを感じたらすぐに休みましょう。
【急なケガには迅速な応急処置で対応を】
もしも打撲や捻挫、骨折などが起こった場合は速やかに「PLICE処置」にて応急処置を行いましょう。
ケガによる腫れや痛み、炎症には「PLICE処置」をすることで回復が早まり、重症化も防げます。
「PLICE処置」はあくまで応急処置です。
中には骨折や脱臼など医療機関での処置が必要な場合もあるため、出来る限り早く受診するようにしましょう。
柏とらひげ鍼灸整骨院【スポーツによる外傷】
『スポーツ外傷』は、その競技の特徴やその方の動きの癖が反映されやすい為、診察を行う側もさまざまな競技に詳しく、その人の動きを身体の作りや負担の配分から理解できる必要があります。
施術を行う上で外力の加わる方向・強さ、他者による接触で起こるベクトルの変化などのさまざまな要因を含めた想像力が術者に求められます。
また日々の練習の繰り返しから引きおこる『スポーツ障害』も動きの癖や偏った負担を見抜いて施術を行うことが重要になります。
スポーツは『運動』ではなく『競技』です。
競技として他者よりも強くありたい!相手に勝利したい!!となればボディメンテナンスや正しい復帰までの身体管理が大事になります。
患者様から要望があれば復帰までのトレーニングも指導させていただきます。
当院では、院長自身の全日本選手権優勝の経験もそうですが、実業団や学生スポーツでもトレーナーとして全国上位入賞のお手伝いをさせていただいてました。
プロスポーツ界からもオファーを多数いただいてました。
患者様の未来の可能性を広げるお手伝いが出来ると思います。
是非、スポーツでの身体のお悩みご相談下さい。
よくある質問 FAQ
著者 Writer
- 院長:中村 理隆
なかむら みちたか - 1976年生まれ。
血液型 A型
趣味 バイクツーリング、映画鑑賞